これで一升瓶も怖くない!日本酒の小分けに挑戦

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酒屋に行った時悩むのが、一升瓶しかない時。一人で飲みきるのには時間がかかりそうだし、かと言って一升瓶限定なんて言われたら買わずにはいられないというもの。

しかし、買ったはいいが家庭内冷蔵庫に入りきらないしどうしようと悩んでいたところ、飲みに行った先のお店の方にペットボトル保存を勧められ、小分けに挑戦することにしました。

へんなところが凝り性な私は結局小瓶に入れたのですが、最終的には野菜室に下のように収まりました!

野菜室
野菜室の日本酒

参考にさせていただいたのはcongiroさんのページです。

congiroさんはウイルキンソンの瓶を使ってらっしゃいますが、私もその方がいいと思います。私は実際上記写真にあるの300ml瓶を使ってみたのですが、あとあと失敗と思うことがいくつかあり、間違いなく空瓶を買うのはオススメしませんー。それについてはまた後述します。

ところで、なぜその空瓶を買ってしまったのか。なんとなく、「中身は要らない、空瓶だけほしいんじゃー」と思ってしまったからで、とりあえず空瓶販売しているところネットで探し「瓶の専門店」で買ってみました。
届いたのがこれ。ジャーン。

空瓶

キャップはいろんな種類のなかから好きなものを選ぶことが出来ます。今回選んだのは黒のキャップです。

キャップ

そしてせっかく実験的に小瓶の移し替えするんだから煮沸消毒しよーぜーと思ってしまい、鍋まで購入。アマゾンで安いやつをかってしましました。煮沸しなくなったら普通に使えるし(大きいけど^^;)

買った鍋です。でかいですね。

鍋

26cmですよ、奥さん。5−6人くらいのちょっとした大家族用の鍋ですね。

アルミ鍋26cm

買った空瓶を何本くらい入るかなーと入れてみたところ、なんとか6本収まりました。

鍋に瓶を入れたところ

鍋に瓶を入れたところ2段

んで、今回小分けするのは田酒。某店で普通に売っていたので買いましたが、一升瓶ですよ。もう冷蔵庫のドアポケットにしか入らなくて飲み頃を逃して随分と放置しましたよ。

1月に瓶詰めしたやつですよ。この時点で5/5。実に丸4ヶ月以上放置プレーしてしまいました。

さて瓶もロートも煮沸消毒していざ瓶詰め開始〜!

こんな感じに収まりました。空気を遮断すべく、お酒はギリまで入れてキャップをきつく締めます。そして最後に理系の方おなじみのパラフィルムでぐるぐる巻くのです!

パラフィルムは試験管とかにフタする時に巻き巻きして空気を遮断するテープでウイスキーなんかをしばらく飲まない時にキャップの周りに巻き巻きしておくと空気に触れにくくなり、風味を落ちにくくする(かも)効果があるのでは??と言われています。

類似品のラボピタもあります。こっちのほうが柔らかくて、パラフィルムよりコシがないかも。でもちゃんと同じように使えるので、お安いほうがいい方はこちらがおすすめです。

パラフィルムを巻き終わったら、瓶には適当に名前を書いておきましょう。剥がしやすいようにマスキングテープがオススメ。

冷蔵庫にインします。透明瓶は日にあたるとお酒が劣化しますから、黒い買い物袋に入れておきましたー。

次はつい4/29に買ったばかりの鍋島 風ラベルを小分けします。
これは多摩市の小山商店PB商品でここでしか売ってないのです。そして一升瓶しかないのです。そんなに飲めない私は小山商店に行った記念とばかりに泣く泣く一升瓶を購入してきたという次第。他にもたんまりお酒があって、絶対一度に飲めないと思ったので早速小分けです。

瓶詰めは4月ですね。まだフレッシュなうちに瓶詰めできてよかった。しつこいようですが、この時点で5/5です。

これもまた煮沸消毒した瓶と漏斗をセットします。

詰め終わりました。こんな感じです。田酒同様にパラフィルムでぐるぐる巻きにします。マスキングテープに銘柄名書いて冷蔵庫にインします!

中途半端に瓶にいっぱいにならなかったものは、早速晩酌へ!そして時々、1瓶1瓶冷蔵庫から出してはパラフィルムを剥がして飲むのがとっても楽しみなんです。

さて、非常に楽しそうに見える小分けですが、失敗したなあという点もいくつかあり、これから小分けを楽しもうという方々にアドバイスがてら体験談を披露します。

小分けの瓶は水か炭酸水が入っているものを選べ!

なんとなく空瓶を買ってしまいましたが、空瓶のくせにあまり安くないです。
飲むサイクルが早い方、煮沸にこだわらない方はお水のペットボトルがオススメです。

お酒の消費スピードに合わせ500mlか300mlの好きな方を選択しましょう。

私のように煮沸にこだわる方は、ウイルキンソンの瓶300mlタイプがオススメです。500mlの瓶もありますが我が家のように家庭用冷蔵庫に入れる場合は野菜室の引き出しに引っかかるので背の低くて安定した300mlがオススメ。保存場所を野菜室にこだわらない、瓶の高さは問題じゃないというい場合はもちろん500mlでどうぞ。

キリンの炭酸もありますよ。

300mlの炭酸水の瓶を勧める理由は上記に書いたように座りがよく、野菜室の引き出しに引っかからないことと、何と言っても炭酸水も楽しみながら、使い終わった瓶は心おきなく捨てれるということです。空瓶はなんだか捨てるのが惜しく感じてしまってあまりよくないんですね。小分けのお酒をあげる場合も、炭酸の瓶ならもらう側も捨てやすいですからオススメですよ。

瓶の煮沸は横にするとお湯が吹き出してきて危険。

空瓶を鍋に並べた時は気づかなかったんですが、お湯を沸騰させてそこに瓶を投入する時、お湯が吹いて危険極まりないです。鍋の大きさや形状にもよると思いますが、瓶を寝かせて煮沸する時は絶対お湯がボコボコ言って跳ねますから注意しましょう。こう言った理由もあって、座りのよい背の低いウイルキンソンの300mlはオススメします。よっぽど浅い鍋でなければ縦に入れて煮沸できます。それでもお湯が吹くこともありますので注意して作業しましょう。

小分け保存は遊びだ、面白がる人以外には勧められない

小分け保存、はっきり言って飲み頃が全くわかりません。冷蔵庫の温度や開け締めする回数や気温や室温やいろんな条件によって味は変わりますし、開けるのが失敗のタイミングも多々あります。きっちり煮沸消毒しようが、パラフィルムで密閉しようが、いっぺんあけた日本酒はどんどん変わります。「数ヶ月置きに1瓶ずつ開けて違いを楽しみたいわあ」って人にはおすすめです。実際それでやってみて、違いを楽しめたことは事実です。当たり前ですが、良く変わるのもあれば、へんな味になるのもあります。変な味に変わるのも楽しめるならおすすめです!!好きにやっちゃってください。
私は四合瓶も飲み切るのが難しいタイプなので買ってすぐ300mlは瓶保存、残りをゆっくり楽しむなんてこともしました。半年後にボケてるのもあれば、熟成が進んでなんとも表現できない美味い味に変わっているもありました。しかし全て賭けです。遊びと思って楽しめる人には、素晴らしいおもちゃになることでしょう。

最後にまとめ

1.小分けの容器は長期保存しない場合や、神経質にならないなら水かソーダのペットボトル
長期保存や、雑菌の繁殖が気になるなら、ソーダの瓶を煮沸消毒して使用

2.煮沸消毒はやけどの危険あり、瓶を横に倒す場合は注意

3.小分けは遊びだ。神経質な人はやめましょう。

ここで紹介した日本酒のリンクを参考までに張っておきます。両方共こんな値段したっけ??って感じなんでFYIですよ〜日本酒は定価で買いましょうね。